BNCT

対象となる疾患

これまでに臨床試験が行われた疾患

・脳腫蕩・頭頚部がん・悪性黒色腫・肝臓がん・肺がん・中皮腫・乳がん など

※日本原子力研究開発機構での臨床研究は現在停止中です。

代表的な治療例 : 浸潤がん(悪性脳腫癒)

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★細胞レベルの治療が必要
周辺に散らばった画像に映らないがん細胞や、重要な部位に染み込むように広がったがん細胞に対して、いかに治療を行うかが最大のポイントとなる。

ホウ素中性子捕捉療法

他の治療法の場合

画像に映らないがん細胞もホウ素薬剤で標的化することが可能。がん細胞のみを選択的に攻撃できる。

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×エックス線治療
照射野を広げると正常組織への影響が過大となる。

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×重粒子線・陽子線治療
CT に映る腫蕩を局所的に狙い照射するため、浸潤した部分のがん細胞が残存する。

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×手術
浸潤部分を含め摘出することは、重大な機能障害を引き起こすため不可能。

代表的な治療例 : 多発がん(胸膜中皮腫)

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広範囲に広がる特徴を持つ疾患の場合、正常な組織を残し、機能を保つことのできる治療法が望まれる。

ホウ素中性子捕捉療法

他の治療法の場合

正常な組織を残し機能を保ちながら、がんの細胞のみを治療できる。

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×手術
広範囲に及ぶため手術は困難。

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×粒子線(重粒子線・陽子線)治療
広範囲に及ぷため粒子線治療は困難。

※イラストはイメージです。

代表的な治療例 : 再発がん(耳下腺がん)

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BNCT 実施前
がん細胞の著しい成長により、体内にとどまらず、皮膚を破りさらに増大している状態。以前に手術を行っているため切除は適さず、放射線治療後再発のため、粒子線治療を含めた放射線治療は不適応であった。

BNCT 実施後
がん細胞の縮小に絶大な効果が得られた。皮膚が再生している。視覚、聴覚機能への影響は出現していない。

※写真提供:大阪大学

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